Re:ゼロから学ぶ鍼の持ち方、打ち方の基本(鍼管法)
ここでは、「Lessonゼロ」編として、いまさら聞けない鍼の打ち方の基本中の基本を解説していきたいと思います。鍼の手技は様々です。経絡治療などに用いられる鍼管を使用しない鍼の打ち方もありますが、ここでは鍼管を使った管鍼法を解説します。

上が4本パック・下がシングルパック
動画で使用している鍼は4本パックのステンレス・ディスポ鍼です。鍼を打つ前に、鍼と鍼管をシャーレにセットしたのち、片手挿管を行い鍼を打っていきます。(セイリンの1本パーケージは片手挿管の必要はありません。)

まずは、実際の動画をご覧ください。尚、練習のためグローブは着用していません。
以下、ポイントを順番に解説していきます。
鍼灸学校に入ると、まず初めに練習するのが、この片手挿管です。使用する鍼の種類によっては片手挿管が不要な場合もあり、近年では片手挿管不要論もありますが、鍼灸師であれば、基本的な手技はマスターして損はないでしょう。
ちなみに、当院では、患者さんの予約がパンパンなので、1秒でも早く鍼が打てるよう、片手挿管は必須となっております。

鍼を刺すためには、一度、鍼から鍼管を抜きとる必要があります。この際に、鍼管の端を親指と中指で摘まんで抜き取るようにしてください。抜き取った後、示指をそのまま畳むような動作(軽くこぶしを握るような動作)をすることで、刺入に邪魔な鍼管を小指球側に収納できます。鍼管は連続して鍼を刺して行く場合、再使用しますので、保持したまま刺入のモーションに入ってください。


刺入に際しては、鍼柄を母指と示指で垂直に保持するようにしてください。時々、鍼を横から摘まむように持つ人がいますが、これでは鍼先をうまくコントロールできません。





















