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講師プロフィール

痛くない鍼の基本的な打ち方を触診、押手、切皮、刺入と、工程に分けて、それぞれの身体動作を詳しく解説。

以下、準備中

痛くない鍼の打ち方 動画 鍼灸初学者向け鍼実技レッスン

痛くない鍼、打てますか?レッスン1鍼の打ち方初級 押手の作り方講座

こちらのセッションは、鍼灸学生、鍼灸免許取得2年未満、臨床にブランクがある方が対象です。もうすでに迷いなく、痛くない鍼を打てる方はスルーして下さい。逆に、鍼の打ち方をゼロから知りたい方はこちらをご覧ください。

痛くない鍼の打ち方の基本をマスターする期間の目安は60分セッション×3回ぐらいです。

患者さんに鍼が痛いと言われて動揺する新米鍼灸

現場に立ったことがある鍼灸師なら、一度は経験があるかもしれません。こんな状態(毛穴のせい!?)を繰り返していると、鍼は痛い!みたいな口コミが増えて、鍼灸の受療率が下がってしまいます。

切皮痛を恐れるあまり、よけいに切皮痛が出てしまう、、、、。

ユニコの刺鍼練習台

ユニコ 刺鍼練習台VII型を使った効率の良い鍼の自主練動画はこちらへ

鍼管を使って、どのように鍼を打てば良いか?切皮(弾入)、刺入、を痛くなくスムーズに行うには?という基本中の基本です。

実際に、刺鍼練習台を用いて、鍼を打つためのフォームをチェックしていきます。

また、その場限りの学習ではなく、鍼の打ち方の見本動画を共有することで、ベテラン鍼灸師の鍼の打ち方を、繰り返し動画で見ながら、自宅で練習できる環境を提供します。

熟練者の打ち方を、自らが「まねる」ことで、鍼の上達は早まります。同じ職場に、物凄い鍼を打つのが上手い先輩がいると良いのですが。なかなか、そうは行きませんよね。

鍼の打ち方、触診、押手、立管、切皮、刺入、離鍼

鍼を打つ動作を6つのプロセスに分けて練習します。それぞれのポイントを身につけましょう。当鍼実技は管鍼法の学習です。

管鍼法と捻鍼法、どちら?
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触診(ファーストタッチからポイントをロックオン)

患者さん(刺鍼練習台)へのコンタクト法、左示指腹の触診による初動です。不快感なく、優しく触れることで、患者さんに安心感を与えることが大切です。そして鍼を打つ場所を定め、左示指を止めます。硬穴を、しっかりと捉え、適切な垂直圧をかけます。

鍼灸学生さんや、初学者さんと一緒に鍼の練習をしていると、鍼を打つ際、いきなり輪っかの押手を作って鍼を打とうとする方がいます。

実際の臨床では、鍼を打つ前に必ず触診というプロセスが入りますので、練習の段階から触診→押手という流れを意識してください。

STEP
押し手のセット

左示指に母指を密着させて満月型押手を作ります。(示指のどの部位と母指のどの部位を密着させればよいか?実際にお教えします。)

垂直圧、左右圧、前後圧を変えないことが大切です。また、患者さんの皮膚をずらさいことが大切です。


前回習った通りの押手で自分の足に鍼を打ってみたのですが、すごく痛かったです。何か問題点はありますか?あと、満月型と半月型の感じがわかりません。

皮膚のズレが生じていると、切皮痛や刺入ブレが出やすくなります。特に、押手の示指と母指の垂直圧に左右差がないかチャックしてみましょう!

尚、満月型or半月型は、打つ場所によって変えていきますが、基本は満月押手です。

満月押手と半月押手
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立管(鍼管のセット)

鍼管をセットするために、ちょっと輪っかを開き、鍼管を差し込み、固定します。この時、鍼管の保持圧が弱いと、切皮痛や刺入ブレが出やすくなります。鍼管を差し込む方向で、鍼の角度(直刺、斜刺)を定めます。

以前の鍼実技で、興味深い質問、受けました。

「押手を作る際、鍼管をしっかり摘んで!と言われました。 一方で、セッピ痛が出ないように、患者さんの皮膚、しっかり張って(← →)!と言われました。

摘む、と、引っ張る。矛盾する動作を、どうやったら同時に出来るのでしょうか?

それは、、、。 ある特徴的な指の動作によって、その矛盾を解決できます。 ぜひ、次の動画を視聴してみてください。

鍼管のセットまで、指の動作を詳しく解説しています。鍼管の摘み方を変えるだけで、理想的な切皮面の皮膚張力(左右圧)を連発できます。前提として、押手の母指と示指の先端が、しっかりと密着させることが重要です。

上記の画像は、分かりやすくするため、少しオーバーアクションな指先ですが、慣れると力まずに自然に柔らかい押手圧が保てるようになります。

学校では立管時、はじめに鍼管を横刺で差し込んで、グイっと垂直に立てる仕方を習いました。こちらは、如何でしょう?

立管法は、「押手をいったん開いてググっと鍼管を入れる方法」と「横向きから垂直(斜刺)にグイっと立てる方法」の2種類が支流です。

実際に患者さんを治療するとなると、打つ場所によっては差し込む鍼管の角度を変えられないケースが多いです。前者は顔などの多数鍼に強いです。

一方、後者のやり方は切皮痛の軽減に効果を発揮できます。両方のやり方をマスターすると良いです。学校や務める治療院の方針もありますしね。

STEP
切皮(鍼管をテンポ良く叩く)

スイートスポット(芯中)を叩けるように、右手の動作を練習しましょう。鍼管を叩くための示指の動作の安定性を得るには、反復練習が必須です。

以下は、ベテラン鍼灸師・院長小宮の切皮をひたすらループした動画です。参考になるかもしれません。

切皮とは鍼管より上に出ている鍼柄部分を示指腹で叩く弾入動作のことですが、どの部分で叩くの良いか?をお教えします。

切皮時に何回、鍼管を叩けばよいでしょうか?1回で強くパッンと完結してしまう人もいれば、優しく慎重に何回も叩く人がいると思うのですが?

あと、どの指の部分で叩くと良いですか?デコピンみたいな切皮も見たことがあります。

切皮の回数は、1回法(パン)、2回法(パン・パン)、3回法(パン・パン・パン)、それ以上と様々です。お勧めは、基本中の3回法ですが、自分との相性がありますので、練習を重ねる中で、自分のやり易い切皮回数を見出せば良いと思います。

また、指のどの部分で叩くかも、諸説ありますし、正解があるわけではありませんが、当講座では示指の第一関節の固い所で叩くことを推奨しています。

STEP
刺入(送り込み)

鍼管を抜いて、鍼体を保持し、目標深度まで送り込みます。刺入スピード、スムースさが重要です。

STEP
離鍼(次の刺鍼ポイントへ)

丁寧に、鍼から手を離し、押手を丁寧に離脱させ、 素早く次のポイントへ。

①〜⑥まてのフェーズ、押手の全方向圧を変えずに、密着圧をキープすることが出来ているか?

左右圧(水平圧)、上下圧(垂直圧)、周囲圧(固定圧)、鍼管つまみ圧にズレはないか?

①〜⑥まてのフェーズ、押手の全方向圧を変えずに、密着圧をキープすることが出来ているか?

左右圧(水平圧)、上下圧(垂直圧)、周囲圧(固定圧)、鍼管つまみ圧にズレはないか?

押手、指先に力が入りすぎてませんか?手押し、指押しになっていませんか?

背押手の圧は指先だけの力で行うのではなく、体幹の重心や大胸筋・三角筋で全体的な圧をかけるのが良いです。

鍼管をスムースにリズミカルに叩けているか?

切皮の回数は、1回法(パン)、2回法(パン・パン)、3回法(パン・パン・パン)、それ以上と様々です。無駄な力を使わずに適切に切皮が出来ているか?

管鍼法(かんしんんほう)は、直径0,2mmといった髪の毛ほどの細長い鍼を皮下組織に刺入する際に、鍼をガイドするための管(鍼管)を用いる技法です。

この方法は、鍼を正確かつ痛みを最小限に抑えて刺すことを目的としています。


江戸時代に杉山和一先生(盲目の鍼師)によって考案されたとされ、日本現代の鍼灸において広く用いられています。

また、管鍼法は日本式鍼灸の特徴的な技法として知られています。

さらに、鍼管を使うことで、鍼の刺入角度や深さをコントロールしやすくなり、施術の精度が向上します。また、直接手で鍼を扱わないため衛生的です。